ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第118章 ドクターストップ
藤堂「祥子ちゃん、モニターと処置の用意すぐお願い。」
祥子「はい。」
「ハァ……ハァ……ケホッ、ゴホッ…」
藤堂「ひなちゃんわかる?ちょっと診ようね。」
目を閉じてうとうとしていると、
ケホッ、ケホッ…
咳が出始めて、
ケホッ、ゲホゲホッ…
徐々に酷くなり、苦しくて身体を起こしていると、
んんっ…
今度は身体も痒くなってきて、あっという間に全身に蕁麻疹が。
「ゲホッ、ゲホゲホッ……んん"…」
咳は止まらないし身体も痒いし、水を飲んでついでに身体も冷やそうと、ペットボトルを冷蔵庫から取ろうとしたら、
パタッ…
熱のせいで身体がふわふわ踏ん張れなくて、床にぺたんと座り込んでしまった。
なんでまた…ほんの数歩も歩けないなんて…。
当分、実習には戻れないのかもしれない。
ドクターストップって…、わたし本当に…。
心のどこかで2、3日休めばと思っていたけど、先生たちはこうなることを見越していて、つまりそれは、わたしの身体がそれほどの状態にあるということ。
本当にドクターストップがかかったんだと、ようやく実感する。
はぁ…。
「ゲホ、ゲホゲホッ…」
なんか、床の方が冷たくて気持ちいいかも…
水を取ることは早々に諦めて、ベッドにも戻らず。
「ゲホゲホッ…ハァ、ハァ…」
床にへたり込んだまま、発作と痒みの言いなりになっていると、
祥子「ひなちゃー……ひなちゃん!?」
しばらくして祥子さんが来て、すぐに藤堂先生も。