ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第119章 生理
「ひなちゃん、どうしたかな?」
部屋に来た祥子さんは、すぐにベッドへ駆け寄ってくれる。
「気持ち悪い?どこか痛い?」
眉間にシワを寄せながら丸まるわたしの肩に手を置く祥子さん。
「祥子さん…たぶん、生理…」
「生理きたのね。今きた?」
コクコクと小さく頷くと、
「大丈夫よ、ひなちゃん。ちょっと待ってね。」
言いながら、わたしが気にしていたことがわかったみたいに、腰の下に急ぎタオルを敷いてくれて、
「先生、内科のS室お願いします。ひなちゃん生理が来たみたいで。」
誰かに電話をかけて、
「先生すぐ来るからね。お腹痛い?」
「コクコク」
「うん、大丈夫よ。」
と、腰を優しく撫でてくれる。