ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第119章 生理
コンコンコン___
そして、数分して部屋に来たのは宇髄先生。
宇髄「祥子、内診するから準備して。」
祥子「はい。」
ベッドの側に来た宇髄先生は、祥子さんに代わりわたしの腰に手を当てて、
「ひなちゃん、生理来たのお薬効いた証拠だから、心配しなくていいからね。普段いちばんつらいのが10だとしたら、今どのくらい?」
「3くらいです…」
「ん、わかった。痛み止め入れてあげるからね。その前にちょっとだけ内診させてな。」
と言われ、
生理中に内診なんて初めて…、嫌だな…。
と思うのと同時に、
「あ、あの…」
「うん?」
「トイレ行きたいです…」
そもそもトイレに行きたかったのに、膀胱がパンパンのまま内診なんてとんでもない。
ここで恥ずかしがっている場合ではなくて、宇髄先生に伝えると、
「うん、いいよ。トイレ行ってからしよう。」
と言ってもらったので、のそのそと起き上がりベッドを降りようとすると、
「ひゃっ…!?」
宇髄先生にひょいっと抱っこされ、
「たぶん今歩くとふらつくから。一緒に行こう。」
と、ひょいひょいひょいっと、部屋の中にあるトイレまで運ばれて、
「先生ここにいるから、終わったら開けて。」
さすがにトイレの中はひとりにしてくれたので、パンツを下ろして便座に座る。
下ろしたパンツはすでに赤いシミが滲んでいて、用を足し終わったものの、これをもう一度穿くのは憚れる。
とはいえ、パンツを脱いで出るのもなんだか…と悩んでいると、
コンコンコンッ___
「ひなちゃん大丈夫か?」
宇髄先生の声が。
「はいっ、大丈夫です…。」
早く出ないとドアを開けられてしまうかもしれない。
慌てて、仕方なくまたパンツを上げてトイレを出る。