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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第18章 悪夢のような恐怖



五条「ひなっ!!!」
藤堂「ひなちゃん!!!」



工藤「はいっ!おっさんそこまで~!!」
  「離せコラァァ!!」
宇髄「黙れこのクズ!!」

ドカッ!




神崎「医局長、大丈夫ですか!?」
りさ「わたしはいいから早くひなちゃん助けなさい!」




…たぶん、今目の前で起こったのは2、3秒のできごと。

それでも、全てがスローモーションみたいにはっきり見えた。



5人の先生が向こうから走ってきて、

宇髄先生と工藤先生があの人の両脇に入り込んでわたしから引き離すと、暴れるあの人に一撃を入れた。

神崎先生はわたしのせいで飛ばされた女医さんに声をかけてた。でも、わたしを助けてってなぜか怒られてる。

そして、五条先生と藤堂先生はまっすぐわたしのところへ来た。




「ひなっ!!」




五条先生はわたしの横にひざまずくや否や、わたしの背中を思いっきり叩いた。




「出せ!!全部吐くんだ!!」



「オェッ…ゴホッゴホッ…オェッ…ェ…ゴホゴホゴホッ…ッハ…ッハ…」




息ができないのに、本当に死ぬほど苦しい時になんてことするの…?



と思っても続けられた。




「ゴホゴホッ…オェッ…ッハァハァ…オェッ…ゴホゴホゴホッ…」



「それでいいから吐き続けろ!咳でもなんでも出し続けるんだ!!」




吐き続けろって…

苦しくて、身体だって激痛なのにそんな叩かないで…




「ゴホゴホゴホッ…ッハァ…ゴホッ…ぅっ…ハッ…ゴホッ……」




痛いし苦しいし、耳がキーンとする。

小さい子の泣き声も微かに聞こえる。

ごめんね、きっと怖いもの見ちゃったよね。

わたしのせいで…本当にごめんね……



警察官も大勢来たみたい。

はぁ、もう何がなんだかわからなくなってきた。



と思ったら、いつの間にストレッチャーに乗せられてどこかに連れて行かれる。


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