
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第123章 研修医
ガチャッ___
それから少し経って、夏樹と傑が戻ってきた。
夏樹「ひなの…」
「おかえり。」
わたしはソファーから立ち上がり、
「あの患者さん…どうなった?」
聞くと、
夏樹「あの人は、ダメだった。亡くなったよ。」
「えっ…?」
夏樹「でも仕方ない。宇髄先生も兄貴もいて助けられなかったんだ。仕方ないよ。」
「…うん。そうだね…。」
七海「ひなの、大丈夫…?」
「うん。宇髄先生は?」
夏樹「オペ入ってる。」
「そっか。」
夏樹「ひなの、本当に大丈夫か?気にすることないんだぞ。」
「うん、大丈夫だよ。ごめん、わたしちょっとトイレ行ってくる。」
七海「一緒に行こうか?顔色悪いよ。」
「そんなことないし、男子がトイレついてきたら変でしょ。大丈夫、平気だから。それより、2人とももう帰りなよ。疲れてるでしょ?わたしは宇髄先生待ってから帰るから。」
そう言って、わたしは研修医室を出た。
