ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第133章 小さなヒーロー
-ひなのside-
りさ「それでは、本日もよろしくお願いします。」
朝礼が終わり、朝の回診時間。
コンコンコン___
「おはよう~!」
子どもたちの病室を順にまわり、
「おはよう、たかしくん。」
ある男の子の回診に。
この子は今日から投薬が始まる子。
再発で入院してきた子で、治療薬の副作用が強いことは本人もわかっている。
だからか今朝は、元気がない。
というより、ご機嫌ナナメ。
でも、それには気づいていないふりをして、
「もしもししよっか。」
いつもどおり聴診からしようとすると、たかしくんは布団に隠れてしまった。
「たかしくんどした?もしもし嫌な気分?」
「いや!!!」
年中さんで自分の気持ちもはっきり伝えてきてくれるのはありがたい。
けど、
「う〜ん、嫌かぁ。どうして嫌かな?」
と聞いてみても、
「いや!」
理由を伝えてくれるまではしてくれなくて、
「そっか、嫌か。そしたら、もしもししないから、先生にお顔みせてよ」
と、布団をぽんぽんと叩くと、
「いやだ!あっちいけ!!」
たかしくんは布団を勢いよく蹴飛ばして、
「っ…」
その足がわたしのお腹に当たってしまった。
りさ「それでは、本日もよろしくお願いします。」
朝礼が終わり、朝の回診時間。
コンコンコン___
「おはよう~!」
子どもたちの病室を順にまわり、
「おはよう、たかしくん。」
ある男の子の回診に。
この子は今日から投薬が始まる子。
再発で入院してきた子で、治療薬の副作用が強いことは本人もわかっている。
だからか今朝は、元気がない。
というより、ご機嫌ナナメ。
でも、それには気づいていないふりをして、
「もしもししよっか。」
いつもどおり聴診からしようとすると、たかしくんは布団に隠れてしまった。
「たかしくんどした?もしもし嫌な気分?」
「いや!!!」
年中さんで自分の気持ちもはっきり伝えてきてくれるのはありがたい。
けど、
「う〜ん、嫌かぁ。どうして嫌かな?」
と聞いてみても、
「いや!」
理由を伝えてくれるまではしてくれなくて、
「そっか、嫌か。そしたら、もしもししないから、先生にお顔みせてよ」
と、布団をぽんぽんと叩くと、
「いやだ!あっちいけ!!」
たかしくんは布団を勢いよく蹴飛ばして、
「っ…」
その足がわたしのお腹に当たってしまった。
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