ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第136章 バースプラン
コンコンコン___
七海「ひーなのっ。」
「傑…」
カテーテルの処置に来たのは、なんと傑。
「傑がするの?」
七海「何、不満?」
藤堂「不満じゃなくて不安だろ。お前の腕が。」
七海「なっ、ひどくない!? ひどいよね?」
傑に言われて、
「ご、ごめん。不安かも…」
というと、その場のみんなが大爆笑。
宇髄「ははっ。まぁ大丈夫だ。まだ若いが腕はしっかりしてるから、任せられると思って呼んだんだ。さぁ、ちょっと苦しいけど、こっち向いて、お臍見るようになるべく丸まってな。」
宇髄先生の指示通り、膝を曲げてなるべく背中を丸くする。
足元にタオルがかけられて、背中は剥き出しに。
シートが被されて、傑がグローブをつけて、腰の辺りに触れて、
ビクッ!
七海「ひなの怖い?」
「ごめん、緊張して…。」
わたしは元々、無痛で産むつもりがなかった。
痛みに耐えてこそ母親だとか、そういうことを思うんじゃなくて、ただ、このカテーテルを入れるのが怖過ぎたから。
どうせ痛いなら、自然な陣痛の痛みに耐える方がマシだと思って。
だから、怖いなんて思わないくらい陣痛が耐えられなくなってからしてもらおうと思ってたのに、こんな早くにされるとは…。
背中に針を刺して管を通すなんて、想像しなくても怖いのに、研修で実際に見て、変に知っているので余計に怖いよ…。
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