ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第138章 淀み
「——っ、ぁ、くる……っ!」
五母「悠仁、ここをもっとこう押してあげて。」
お母さんが来てくれてから、お母さんの指導のおかげで悠仁さんのお尻を押す腕が格段に上がり、
「はぁ、ハァ、あ"あ"ーーーっ!」
五母「ひなちゃん、腕はそこ握ってていいから、お腹は力入れないようにしようか。はぁ〜って、声出してもいいから。」
「はぁー……はぁあ"〜!!」
五母「それで大丈夫よ。上手上手。陣痛無い時は身体の力全部抜いて、ふぅ〜って深く呼吸しようね。ふぅ〜……、ふぅ〜……」
お母さんが腰やお腹を陣痛に合わせて撫でてくれるのが、すごく上手で痛みがマシになる気がして、優しい声で一緒に呼吸してくれたり褒めてくれたり、すごく安心できる。
悠仁さんにお尻を押してもらい、お母さんに腰やお腹を撫でてもらい、まこちゃんは汗を拭いたりお水を飲ませてもらったり、お母さんと交代で腰を撫でてくれたり。
3人がかりで申し訳ないけど、おかげで陣痛を乗り越えるのが精神的にもすごく楽になった。
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