ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第20章 喘息と貧血と学校と
というわけで、
わたしは学校へ行けるようになるために、毎日毎日、一生懸命ごはんを食べた。
薬もちゃんと飲んで、吸入も頑張って、軽い発作なら1人でも落ち着いて止められる。
少しひどく出ても、五条先生に吸入器の使い方を教えてもらったからひとりで対処できるようにだってなった。
「ひなちゃん!すごい!!」
身長と体重を測り終えるとまこちゃんのテンションがとても高い。
「ここへ来たときは125cm、17kgだったでしょ?今ね、128.7cmで20.1kg!体重20kg超えたし、数ヶ月で結構しっかりしてきたね!」
きっと、普通よりまだまだ小さくて軽すぎると思う。
でも、わたしはちゃんと大きくなれてる。
身体も強くなってきてる。
それが心に自信もくれて、すごくすごくうれしかった。
そして、この調子でいけば、9月から学校に通えることになった。