ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第21章 臆病なひなの
小児フロアにつくと、
ピカッ!
…ゴロゴロ!
窓の外はたしかに大雨で雷も鳴ってる。
「五条先生!」
フロアを探し回ってた様子の神崎先生が来た。
「神崎先生すみません。もう一度部屋見に行きます。」
と言って、みんなで部屋に向かう。
ガラガラッ___
扉を開けると確かにベッドにひなはいない。
でも、扉側にある洗面台の下にひなが体育座りで小さく座り込んでた。
ブルブル震えながら耳を押さえるように頭を抱え込んで…。
「出てこい。怖くないから。」
ハッとしたように顔を上げたひなの顔は涙で濡れてる。
神崎「ひなちゃん、こんなとこにいたのか。もしかして、雷怖かった?」
「グスン…グスン……コクッ……」
「もう大丈夫だ。ほら。」
と、とりあえずひなを洗面台の下から出して立たせると、
ゴロゴロゴロー!
「きゃぁ!!」
ひなはまた耳を塞いでその場にしゃがみ込んだ。
神崎「ひなちゃん!大丈夫大丈夫。先生たちいるから、ね?ベッド戻ろうかっ!」
神崎先生も一緒にひなを落ち着かせて、とりあえずベッドに戻した。