ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第22章 ノワール学園中等部
病院に帰ってくると、ナースステーションのまこちゃんにただいまと言って病室に戻る。
手を洗ってうがいして着替えて、宿題をやろうと鞄から教科書やノートを出すと五条先生が来た。
「おかえり。今日は疲れただろ。」
と、五条先生がステートを首から外すので、わたしはパジャマのボタンを開けた。
「…ん。いいぞ。で、今日はどうだった?」
「授業にはやっぱりついていけませんでした。」
「焦らなくていい。もう少し元気になってきたら補修も受けたらいいんだ。まだ中学生だし追いつける。これ、宿題か?」
と、五条先生がテーブルに出した教科書やノートに視線を落とす。
「はい。ごはんまでにやろうかなって。」
「わからないとこあったらチェックしとけ。後で時間できたとき教えてやるから。」
「え?あ、ありがとうございます。」