ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第23章 蕁麻疹
そして、金曜日の夜。
学校生活最初の1週間が終わった。
「ふぅ〜。」
と言ってしまうくらい疲れたけど、こうして学校に行けることが何よりもうれしかった。
ごはんも終わって消灯まであと2時間弱。
学校に行き出してからは、毎日寝る前にささっとシャワーをするんだけど、今日はまこちゃんが傷のテープを交換するって言ってたし、早めに浴びよう!と思ってパジャマを脱いでると、なんとなく首がかゆい。
あれ?と思って触ると膨らんでる気がして、鏡を見ると蚊に刺されたみたいになってた。
どこかに蚊がいたのかな?と思いつつ、特に気にすることなくシャワーを浴びたけど…
「かゆい…」
シャワーをしてるとどんどんかゆみが増してきて、首だけじゃなくて背中もかゆくなってきた。
身体を洗うタオルで思わずゴシゴシするけど全然治らない。
さっさとシャワーを終わらせて、髪を乾かしてると、身体のあちこちが耐え切れないくらいかゆくなってきた。
これはやばいと思い、すぐベッドに戻って腕を見てみると、
「なにこれ…」
蚊に刺されたようなぼこぼこが、地図みたいに広がってる。
首も背中もお腹も、ぼこぼこした腫れが沢山できててかゆい。
かゆくて背中をかいてると、腕の関節にできてる腫れが曲げると痛い。
一体なにが起こってるの?
と身体を掻きむしったり叩いたりしてると、
コンコンコン___
「ひなちゃーん、テープ交換しよっか!」
とまこちゃんが来た。
で、
「え!?ひなちゃんどうしたの!?」
「かゆい」
「ちょっと待って!!先生呼ぶね!!」
珍しくまこちゃんも少し慌てた感じで先生を呼んでくれた。
そして、五条先生が30秒ですっ飛んで来た。