ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第23章 蕁麻疹
なんとかパジャマを着せてもらって、先生とまこちゃんにあちこち氷のうを当ててもらう。
「かゆい……、かゆい……、かゆい……グスン」
お経を唱えるロボットみたいになってかゆいを連呼するわたし。
「疲れたか?横になるか?」
コクッ…
頷くと、身体を横にして寝かせてくれて、またみんなであちこち冷やしてくれた。
かゆみが少しずつ引いてきてウトウトなってきた時、
「血液検査入れとく?」
「はい。今は可哀想なんで明日の朝に。」
先生たちの口から嫌な言葉が聞こえてきた。
明日、また血抜かれるんだ…
嫌だな…
と思いながらいつの間にか眠りについた。