ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第23章 蕁麻疹
そこへまこちゃんが戻ってきて、神崎先生も一緒に入ってきた。
「あんらまぁ、ひなちゃんこれまたすごい蕁麻疹だ。」
と、神崎先生が薬を身体中に塗り始めた。
じんましんって…なに?
またなんかの病気かな?
でも、今はそんなことどうでもいい。
とにかくかゆい。
「かゆい、痛い、助けて…、掻きたい!」
五条先生の手を振り払おうとするけど、五条先生の力にはもちろん敵わない。
「落ち着け!神崎先生が薬塗ってくれてるから。」
「ひなちゃ〜ん?暴れたらもっと痒くなっちゃうからね、落ち着くよ〜。痒み止めのお薬塗ってるからもうちょっと我慢してごら〜ん。」
神崎先生優しいけど、優しいけど…
"我慢してごら〜ん"
じゃない!
こっちはかゆいのに、意外とスパルタ!?
背中は薬を塗り終わったみたいで、まこちゃんが氷のうを当ててくれる。
冷たいところは少しかゆみが和らぐ気がした。
「冷やしたらマシになるか?」
「グスン…グスン……コクッ…」
「あんまり泣くな。泣いたら体温上がって余計に痒くなる。」
「ひなちゃん、お薬は塗り終わったよ。身体冷えるからパジャマ着ようかっ。」
そうだ、わたし上半身裸…
神崎先生と五条先生が脱いだパジャマを着せてくれるけど、
「痛い…」
腕の関節を曲げられると痛い。