ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第24章 五条先生の提案
あぁ、また蕁麻疹…
今日も首がかゆくなってきた。
いつもなぜか首から出始める。
蕁麻疹には慣れたものですぐにナースコールをして、五条先生もすぐに来る。
五条先生とまこちゃんが来てくれることもあれば、五条先生がいなくて神崎先生が来ることもあるし、まこちゃんだけの時もある。
今日は五条先生だけ。
「痒くてなってきたか。」
「はい…」
お互いに"またか…"という感じでドライなやりとり。
わたしは慣れたようにかゆい場所を伝え、五条先生が膨疹箇所に薬をつけてくれる。
その間にわたしは氷のうをかゆいところに当てる。
薬を塗ってもらいながら、ふと、もう1ヶ月以上も毎日蕁麻疹が出てるなと思って、
「いつまで続くのかな…」
「いつまで続くだろな…」
えっ?
口に出してみたら、五条先生とハモった…
「ん?同じこと考えてたか。」
「そ、そうみたいです。」
「もう1ヶ月以上毎晩だからな。少しずつ出る範囲は小さくなってる感じだけど、辛いよな。」
今日の五条先生すごく優しい。
まぁ、ここのところ怒られることもないんだけど。
「慣れました。と言っても、かゆいのは慣れないですけど、またか…って諦めモードで。」
「身体は今のところ特に問題ないんだ。体重も増えてきてるし、毎日学校も行って、体力はついてきてるはずだからそのうち治りはする。」