ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第25章 退院
「あれ?そういえば、わたしの部屋にベッドなかったんですけど…」
「寝室はこっちだから。」
と案内された部屋には…
キングサイズのベッドがドーンとあって、その隣に少し離してシングルサイズのベッドが置いてあった。
「こっちの小さい方がひなのベッドな。部屋に入れるのも考えたけど、ひとりで寝てて夜に何かあって気づかないといけないから。寝室は一緒にしたんだ。」
あ、そうだったんだ。
五条先生、いろいろ考えてくれたんだね。
「ありがとうございます。」
と言って、さっとベッドに入ると、
「おやすみ。」
と電気が消された。
ふかふかなベッド気持ちいい…
こんなふかふかなベッド初めて…
夢見心地な気分のままで、わたしは夢の中に落ちていった。