ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第25章 退院
「ん、んん〜…」
はっ!やばい、先生が起きる!
と思って咄嗟に目をつぶる。
「ん?起きてたのか?」
ビクッ!!
な、なんでバレてるの?
目つぶるの遅かったかな…
仕方がないので恐る恐る目を開けてみると、目の前に五条先生の顔。
「何?俺の顔見てたの?」
なっ…!
「え、あ、いや、違っ、あの、その、あ…っ、なんで、わたしはこっちに…」
寝起きなのに五条先生は相変わらず目も綺麗で顔ももちろん綺麗。
恥ずかしくて思わず布団を目元までかぶる。
「はぁ?覚えてないのか?」
「え…?」
「昨日の夜中、突然起きてトイレ怖くて行けないって泣き出しただろ!それで、ついてってやって戻ってきたら、今度は1人で寝るの怖いからって一緒に寝たんだろうが。」
「えぇ!? そんな、嘘…」
「なんでそんな嘘つくんだよ!まぁ、初めての場所で不安だったんだろうからいいけど。俺ごはん作っとくからもう少し寝てていいぞ。」
「え、あ、いや、わたしも起きます…」
と言って結局五条先生と一緒に起きた。