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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第27章 2月29日



そんなある日。



今日は学校が終わったら迎えに行くと五条先生から言われてたので、下駄箱で履き替えながらLIMEを送る。




"学校終わりました"
(既読)

"正門出たとこで待ってる"




速攻で返事が返ってきたので急いで門に向かってると、なにやら周囲の様子がいつもと違って




「あれ誰!?」
「めっちゃかっこいい!!」
「先輩の彼氏とかかな?」
「えーやばい!!」




というような声が聞こえてくると思ったら、 



あっ…



門の前で五条先生が車から降りて、車にもたれるように立って待ってる。

その姿はまるでドラマに出てくる俳優さんか、雑誌に載ってるモデルさんみたい。



なんて思って見てると、




「ひな、突っ立ってないで早く乗れ。寒いんだから冷えるだろ。」




って言われて、周りの女の子たちの視線を感じながら車に乗り込んだ。




「ご、五条先生、目立ち過ぎです。女の子たちがキャーキャー言ってました。」



「ん?何が?」




なにがって…

五条先生って自分がかっこいいこととか、オーラがすごいことに気づいてないのかな…




「五条先生、これからどこか行くんですか?」



「あぁ。ちょっと買い物でも行こうかなと。」




買い物なんて初めてだな。

日用品や食材とか、普段必要なものはいつの間にか五条先生が買ってきてくれてるからいつも揃ってるし。

なに買うんだろう。



と到着したのは、この街で1番大きなショッピングセンター。




「鞄は置いていっていいぞ。貴重品だけ預かっといてやるから。」




と言われたので鞄を五条先生に渡す。




「は?」



「え?」


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