ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第33章 新しい主治医
ということで、学校が終わって病院に来た。
受付を済ませて待合室で待っていると、
「6番の方〜、Aの診察室へどうぞ〜。」
とわたしの受付番号が呼ばれた。
主治医ってどんな人だろう…
知らない先生嫌だな…
怖い人だったら…
って思いながら恐る恐る扉を開けると、
「ひなちゃん、こんにちは。」
と、キラキラオーラにこの心地の良い声…
「藤堂先生!?」
「ふふっ。びっくりした?今日から僕がひなちゃんの主治医だよ。よろしくね。」
そうか、藤堂先生は内科医。
でもまさか藤堂先生が新しい主治医だったとは予想してなかった。
とにかく、知らない先生じゃなくてよかったけど、藤堂先生もこれまで頻繁に会ってたわけじゃないし、診察や治療してもらったのも、いつも意識あったっけ状態だったからなんか緊張する…
「今日から内科になるけど、定期健診ですることは今までと変わらないからね。ひなちゃんのカルテも引き継いでるしって、これまでも全部見てたけどね。ひなちゃんの状態は把握してるから安心して。」
「は、はい。」
緊張すると言っても、なんというかこの王子様を目の前にする緊張は、ただ診察を受ける緊張感とはまた違う…