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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第36章 定期健診



そして、聴診が終わってブラウスのボタンを止めてると、




「ひな、藤堂先生にちゃんと言ったか?」



「え?」




何を?

何か言わないといけないことあったっけ…?




「その顔は忘れてるな…」



「うん?僕に何か伝えたいことあった?」



「いや、えっと…」




何だっけ?




「メロンパン。」




…あ、メロンパン。

そうだった、ダッシュしてたこと言わないといけないんだった。

って、メロンパンって言わなくても…




「忘れてました…」



「そんなことだろうと思って来たんだ…。ったくお前は何のために健診来てるんだ、早く言いなさい!」



「はい…。あの、えっと、月に2回、学校にメロンパンが来て、」



「メロンパンのくだりはいいから言わないといけないことを端的に言いなさい!」




うぅ…

五条先生がメロンパンって言ったのに〜




「ふふっ。美味しいメロンパン売りに来るんだよね。知ってるよ。続き聞かせて?」




藤堂先生、優しい。

もう五条先生黙ってて欲しい。




「いつも早く行かないと売り切れてしまうので、昼休みのチャイムが鳴ったら急いで買いに行ってました。」



「ひ〜な〜?正確に伝えなさい。」




ううっ。

五条先生怖い…


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