ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第37章 2度目の生理
「ゴクッ、ゴクッ…、っは〜。ん?ひな、今日ずっとテレビ見てるな。」
お風呂から上がって、冷蔵庫の前で水を飲みながら五条先生が言う。
「五条先生に言いたいことがあったんですけど、五条先生の邪魔しちゃいけないかなってテレビ見ながら待ってたんです。」
「は?そんな気遣わないでご飯食べてる時でも言えばよかっただろ。で、どうした?」
とソファーの方へ来て隣に座ってくれた。
「あ、あの…」
こうして隣に座られて、いざ言おうと思うと恥ずかしくて緊張する。
「何?しんどいのか?」
「い、いえ違います!その、学校から帰って来たら生理になってました。」
「そういうことか。ちゃんと教えてくれてありがとう。」
ありがとう…
五条先生にありがとうなんて言われたの初めて、かも…。
「それでちょっと熱ありそうなのな。」
と五条先生の手がおでこに伸びる。
ドキッ…
「37度1分か。測ってみ?」
五条先生に体温計を渡されて測ってみると、
ピピッ…
「37度1分。ほんとだ…」
相変わらずブレないセンサーが搭載された手はすごい。