ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第37章 2度目の生理
〜ICU〜
ひなが意識を失った後、眠ってる間に処置や検査を終えてICUに連れてきた。
今回の原因は、宇髄先生の予想通り生理の経血による炎症。
以前、蓮先生が危惧していた通りで、裂けた後きちんと処置されないまま放置された処女膜が炎症を起こし、それにより激しい痛みと高熱が出てしまった。
ついでに、さっき大暴れしたせいか生理が引き金になったのかはわからないが、喘息もまた悪化。
今は抗生剤や鎮痛剤を投与していて眠ってる。
「ハァハァ……ハァハァ……」
藤堂「…うん。だいぶ落ち着いたかな。熱が高いから辛そうだけどね。」
聴診をしてひなの胸元を閉じる藤堂先生。
あの後、藤堂先生も救急に駆けつけてひなを診てくれた。
高熱のせいで呼吸がまだ荒いが、さっきまでに比べたらかなり落ち着いてきた。
宇髄「さて、どうしたもんか…。」
今決め兼ねているのがひなの病室。
喘息なら内科病棟に入れるが、今回ひなは婦人科の治療もある。
実は、今の炎症が治まれば、変に裂けておかしくなったままの処女膜を手術で綺麗に治さないといけないことになった。
とはいえ、ひなにはこのことを慎重に伝えないといけないので、いきなり産婦人科病棟に入れるのも避けたい。
小児の間はとりあえず小児に放り込めたが、大きくなってひなみたいにいろいろあると、病室ひとつとっても大変だ。