ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第39章 婦人科検査
_____2週間後
喘息が少し落ち着いて、ついに明後日手術することになった。
これから手術前の検査をするというので、部屋に呼びに来た藤堂先生と宇髄先生について行く。
着いたのは1つ下の階の産婦人科病棟にある処置室。
このフロアだけホテルみたいだな、なんて思って処置室に入ると、モニターや機械、そして、大きなピンクの椅子があった。
宇髄「ひなちゃん。今日はこれからここで少し検査するな。そしたら、早速だけどズボンとパンツ脱いでこの椅子に座ってくれるかな?靴下は脱がなくていいからな。座ったらこのタオルを掛けて待っててくれる?」
すごくさらっと涼しい顔で言われた言葉で、検査が始まる前からパニックに陥った。
ズボンとパンツを脱ぐの…?
「あの…ズ、ズボンは頑張りますから、パ、パンツは恥ずかしいので履いててもいいですか…?」
宇髄「ごめんな。恥ずかしいけどパンツも頑張ってくれるか?パンツ脱がないと検査できないんだ。」
はぁ、そりゃパンツ脱がないと見れないところ見るんだから当たり前か…
でも、そんなの恥ずかしくてやりたくない。
「あの、今からやる検査ってどうしてもやらなきゃいけないですか…?」
藤堂「初めての検査なんて怖くてやりたくないよね。でもね、ひなちゃんの身体のためにどうしてもやらないとダメなんだ。そんなに時間はかからないから、少しだけ頑張ってみよう?」
藤堂先生すごく優しい。いつにも増して優しい。
笑顔も声もいつもより柔らかくて、キラキラオーラもいつもより輝いてる。
そんな藤堂先生に言われたら、頑張らざるを得ない…
「は、はい…」
そして、カーテンが閉められて、わたしは渋々ズボンとパンツを脱いで椅子に座った。
そして、タオルをお腹の辺りまで掛けて先生を待つ。