ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第42章 お楽しみの温泉タイム
「五条先生!温泉っ、温泉っ!早く行きたい!」
「待て、ちょっと落ち着け。とりあえず制服脱いで浴衣に着替えろ。」
部屋に戻って来て、やっと温泉に入れる!とウキウキしてるのに、すぐには行かないみたい。
五条先生に浴衣を渡されて、着替えようと思ったけど、
五条先生に見られたら恥ずかしい…
「あ、あの…」
「ん?」
「ここで着替えるんですか?」
「どこで着替えるつもりなんだよ。」
「そうですよね…」
「俺はこっち向いて着替えるから、ひなはそっち向いて着替えろ。別に見ないから大丈夫だ。」
と言ってくれたので、五条先生と背中合わせで急いで服を脱いで浴衣を羽織った。
あれ?
浴衣ってどっちが前とか決まってたよね。
それに帯ってどうやって結ぶんだ…?
こんなの着たことなくて全然わからない。
「着替えたかー?」
「あ、ちょ、まだです!」
えっと、どうしよう。
五条先生着替え終わったみたいだけど、どうやって着たらいいのこれ?
「もういいかー?」
「え、あ、ま、まだダメ!」
「はぁ?いつまで時間かかってんだよ。もう振り向くぞ?」
「え!なんで!ちょ、まだダメ!!」
って言ったらもう五条先生がすぐ後ろにいて、頭に手がぽんっと。