ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第42章 お楽しみの温泉タイム
「五条先生、お疲れ様です。」
「五条君、お疲れ様。」
温泉まで行く途中、五条先生はすれ違う人みんなから挨拶されてた。
五条先生より歳下の人なんていなさそうなのに、中には尊敬の眼差しを向けて会釈する人もいて、五条先生はやっぱりすごいんだなって思う。
そんなすごい人の隣にわたしがいるのがちょっと申し訳ない。
浴場に着くと、入口には"殿""姫"と書かれた暖簾が。
「ひなは先に髪も洗っとけな。ご飯の後もう1回入れるかどうかわからないから。」
「わかりました。」
「40分くらいで足りるか?温泉は5分しか浸かっちゃダメだぞ。」
え!短っ!
「10分以内じゃないんですか!?」
「温泉は普通の風呂とは違う。身体に効き過ぎてのぼせるから、絶対5分以内にしときなさい。」
「はい…。では、40分後にここで待っときます。」
と五条先生と別れて女湯に入った。