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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第46章 宇髄先生の検査

-ひなのside-




〜ひなのの病室〜




夜ご飯を食べた後、藤堂先生と宇髄先生が部屋に来た。

そして、昨日と今日の検査結果と、治療が必要なことを伝えられた。

わたしは、毎日出てくるはずのおりものっていうのが出てなくて、しかも過剰に分泌されてて、子宮に溜まるって。

またよくわからなかったけど、なんとなくそんな感じのこと言ってた。




「治療ってどんな…、痛いですか…?」



宇髄「検査の時みたいに、ひなちゃんの膣の中に指を入れて、刺激して子宮を収縮させる。そして、溜まったものを外に出すって治療をするよ。検査の時痛かったから、治療も少し痛いかもしれない。でも、慣れてくれば痛くなくなるからな。」




慣れて、くれば…?




「あの、今慣れればって…。治療は1回じゃないんですか…?」



藤堂「1回で終わるかもしれないし、何度もしなくちゃいけないかもしれない。ひなちゃんのお腹に溜まってしまう原因がわからないから、一度治療で出したとしても、また溜まってしまう可能性がある。どうなるかは先生たちにもわからないけど、また溜まる可能性の方が高いと思ってる。」




嘘でも一度きりだと言って欲しかった。

だけど、最初から淡い期待なんて抱かせてもらえない。

でもそれも、厳しくて優しい、医者としての思いやりだってことはわかってるけど、やっぱり辛い。



このあとの話はほぼ覚えてない。

心の準備ができたら治療しようって言われたけど、そんなのできないから明日してって言っちゃって、その後は何も聞きたくなくて、何も考えたくなくて、俯いて先生たちの声が届かないようにしてた。

そして、先生たちが部屋を出ていって、消灯時間になって、暗闇の中、布団をすっぽりかぶった。
















……………グスン


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