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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第51章 モクモクタイム



「ひなちゃ〜ん!モクモクタイムだよ〜!」




お腹の治療が終わってから1週間。

喘息が良くならなくて、相変わらず毎日2回吸入してる。



期末テストもやっぱり受けられなかったけど、藤堂先生が学校に状況を説明してくれて、特別にもらった課題を提出すれば成績をつけてくれることになった。

量が多い割に期末テストほどの成績にはならないけど、何もないよりありがたい。



で、そんな課題をせっせとこなしてる最中、元気よく病室にやって来たのは神崎先生。

藤堂先生が忙しくて来れない時に来たりするんだけど、神崎先生はわたしのテンションを上げるためなのか、それともわたしが高校生なのを忘れてるのか、最近ずっとモクモクタイムって言ってくる。




「は、はい…。モクモクタイムですね…。」



「お勉強頑張ってるのにごめんね。キリのいいとこまでやっていいよ!」



「いえ、大丈夫です。行きます…。」




と神崎先生との温度差を感じながら処置室へ。


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