ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第50章 天然な小悪魔ちゃん
「うん。でもそのかわり、ひなちゃんは早く元気になるように、今日からまた昼と夜ネブライザー頑張ろうね。」
げっ…。
交換条件が鬼なんですけど?
吸入嫌いなのに、1日2回も…
しかも久しぶりだな。
あーやりたくない…。
「ひなちゃん、吸入の時は呼びに来るけどまた逃げちゃダメだからね。」
うっ…
藤堂先生のキラキラスマイルが、こ、怖い…。
だって、笑ってるけど目が本気なんだもん。
これは本当に逃げたら怒られそう。
藤堂先生を本気で怒らせたら絶対やばい。
「はい。頑張ります…。」
「うん!ひなちゃんえらい!そしたら、呼びに来るまでは今日はゆっくりしててね。何かあったらすぐナースコールするように。」
と、藤堂先生は白衣をなびかせて爽やかに病室を去って行った。