無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「もうあの治療はしたくないです…。」



「治療は検査してから考えたらいいんだ。まずはお腹の状態をちゃんと確認しよう。ひなちゃん、治療の後もおりもの出たことないだろ？生理も来てないだろ？」



「…ということは、絶対治療しないといけないんですよね？検査だけして治療しなくていいなんてありえないですよね？」



「ひなちゃん…。」




また宇髄先生困ってる。

でも、検査したらどうせまた治療するんだ。

こんなことなら、正直にしんどいなんて言わなきゃよかった…




「ひなちゃん？また五条先生に怒られるぞ？」



「そ、それは、宇髄先生が黙っててくれれば…。」



「俺が黙ってても、今ごろ藤堂先生がカルテ入力してるしなー…。って、いつまでも駄々こねられるとそのうち俺も怒る。」




…っ。

宇髄先生が怒ったらやばいよ。

こんな屈強な男の人に怒鳴られたら怖すぎるじゃん。

夏樹くん怒ってるのもめっちゃ怖かったもん。




「け、検査だけ…、治療はまだしないって…。」



「あぁ。約束する。少なくとも今日は検査しかしない。治療は検査結果見て考えよう。それなら頑張れるか？」



「は、はぃ…」



「ん、お利口さん。そしたら今から処置室行こう。ゆっくり起き上がって。」




と宇髄先生に身体を起こしてもらって、トボトボと下の階の処置室へ…