ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第52章 検査と再発
そして、超音波が終わってジェルを拭き取ってもらって、
「よし、ひなちゃん椅子動くぞー。」
と、例のあの、宇髄先生へ大股を開いた格好に。
あぁ、恥ずかしい…
「今日はそんなに痛くないと思うんだ。前に治療したのでかなりほぐれたはずだから。だから、怖がらずに深呼吸して力抜いててな。」
ってパチパチ手袋はめながら言われても、その音が怖いんだってば…
「そしたら指入れるぞ。すぐ終わるからな。はい、息吐いてー…」
「スー、ハー…、んっ…」
「痛い?」
「痛くはないです…」
「ん。続けるなー…」
と、宇髄先生は指を中でごにょごにょ。
「よし、指抜くな。」
あれ?この前よりも早い。
さっと指入れてちょっとごにょごにょして、お腹押してすぐ終わった。
はぁ、ラッキー。
って思ってたら…
「ひなちゃん、次はちょっとこれを入れて中診させてな。膣鏡って言うやつだからな。」
と、宇髄先生が銀色のくちばしみたいな謎の器具を見せてきて、一気に血の気が引いた。