ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第52章 検査と再発
〜小児科医局〜
コンコンコン___
「おつかれ。」
『お疲れ様です。』
さすが黒柱。
"集合"
とだけLIMEグループに送ったらものの数分で集まってる。
自慢の仲間だな。
「さて。今日のひなちゃんの結果を持ってきたぞっと。」
と机にエコー写真と粘液検査の結果を広げる。
藤堂「前回ほどではないにしろ、治療が必要なところまでは思ったより早く溜まっちゃいましたね。」
工藤「分泌液も濁ってるか。毎日ちゃんと出てないからですかね…。」
五条「ひなは治療のことなんて?」
「もちろん嫌がってる。それをどうしようかと思っててな。今日も検査連れていくのだけで大変だったんだ。」
五条「そうですか…。」
藤堂「なんだか、今回の治療はすんなりいかないかもしれないね。」
神崎「ひなちゃん喘息の方も今よくないですしね。」
藤堂「そうなんだよね。でも、治療しないわけにはいかないし。」
「治療が必要とはいえ、今回は中でイケたら1回で終わると思うんだがな。でも、ひなちゃんまた怖がるよなー…。」
神崎「感じはするけど、まだ気持ちいいとは思えてないんですよね。お風呂でしたっけ?笑」
藤堂「そうそう。気持ちいいがどういうことかわかってないから、お風呂の方が気持ちいいって言い出して。笑」
五条「もうアホだな…。」
工藤「ひなちゃんらしいね笑。って、笑ってる場合じゃないんだったよな。」
「あぁ。ひなちゃんの気持ちは痛いほどわかるんだが、繰り返し溜まることがはっきりしてしまった以上、向き合ってもらわないと困るしな。まぁ、とりあえず本人の気持ちを聞いて、いつするか考えるか。」