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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第53章 2度目の治療

-五条side-




ひな、お前何してんだよ…。



宇髄先生は迷わず屋上にいると判断した。
治療が嫌で逃げたなら、確かにひなが行くのは屋上しかない。

でも、今日は外雪だぞ…。



ざわつく胸に何事もないことを祈りながら、宇髄先生と階段を駆け上がり、屋上の扉を開ける。




「ひな!!」




でもやっぱり、この世界で祈りなんてもんは、そう簡単に届かない。

屋上の冷え切った空気に、冷え切ったコンクリートの上で、ひなは横たわってた。




宇髄「ひなちゃん!ひなちゃん!!」



「ハァハァ……ハァハァ……」




宇髄先生がペチペチと頬を叩くが反応がない。

10分くらいここにいたのか、身体がかなり冷えてる。



宇髄先生がひなを抱き上げ、急いで処置室に運び込んだ。


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