ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第53章 2度目の治療
「ひな!おい、ひな!!何寝てんだ起きろ!!」
ひなの手足は氷みたいに冷たい。
それをまこちゃんと湯たんぽを当てて必死に温める。
宇髄「熱は?」
藤堂「37度7分です。」
「まだ手足がこんな冷えてるのにもうそこまで…。」
宇髄「まだまだ上がるぞ、これは。」
藤堂「心音は大丈夫そうですが、喘鳴が酷いです。まこちゃん、酸素と点滴用意して。」
冨岡「はい!」
喘息も貧血も良くないし、お腹に分泌液も溜まってるのに、今こうなるとかなり危ない…。
「ひな!!いつまで寝てんだ起きんか!!おい、ひな!!」
と再び頬を叩いてみると、
「ん…ヒューヒュー、コホッ…ヒューヒュー…ハァハァ…」
「ひな!?ひな、わかるか?」
なんとか気づきはしたようで、うっすら目を開けてくれた。