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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第6章 病院生活のはじまり



するとそこに、回診を終えた五条が戻ってきた。




藤堂「あ、悠仁、お疲れ様。みんなで検査結果見せてもらってたよ。ひなちゃんの様子はどうだった?少しは落ち着いてきた?」



五条「いえ、それが…、ずっとぼーっとしていて、食事を取れていませんし、喋りもしません。診察中はずっと身体を震わせています。まこちゃんが体温や血圧を測るだけでもビクビクしてるようで、怯えてるのか、なんなのか…。」



神崎「うそ、まこちゃんでもダメ?どうしたら心開いてくれるんだろう。五条先生のことも覚えてないんだっけ?」



五条「えぇ、おそらくもう記憶には残ってないかと。」



宇髄「突然病院に運ばれたと思ったら、病気だと言われ、帰る場所もなくなったと言われ。整理できなくて不安なんだろうが、口を聞いてくれないことにはな…。これまでに何があって、何が怖くて、今どんな気持ちなのか。警察の調べでわかることなんてたかが知れてる。彼女にはもっと深い傷や恐怖心がたくさんあるはずだが…。」



藤堂「ICUからこっちに来てすぐの時は、家に帰らないと…!ってパニック起こして部屋から抜け出しましたしね。」



工藤「気持ちが不安定だと危険だな…。みんなで気をつけて見とかないとな。」




こんな調子で、黒柱たちの話し合いはお昼まで続いた。


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