ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第54章 胸の"トクン"は恋の病
「俺に会いたかったのか。」
「えっ…//」
五条先生、なんでそんな優しい笑顔で会いたかったのかなんて。ずるいよ…、ドキドキしちゃうんだから。
「なに?会いたくなかった?さっき会いたかったって言ってたのに。俺は会いたかったぞ。」
五条先生も会いたいって思っててくれたの…?
「会いたかったです、ずっと。屋上行ってごめんなさい。あれから会えなかったから、もう嫌われたのかと…。」
「あのなぁ、そんな2、3週間も前のこといつまで引きずってたんだよ。それに、いつまでも怒るほど俺は暇じゃない。最近ちょっと忙しかったんだ。夜はたまに様子見に来てたんだけどな。調子良くないのに寂しい思いさせてごめんな。」
そっか、そうだよね。
やっぱり忙しかったんだね。
「大丈夫です。藤堂先生や宇髄先生がいてくれるし、早く元気になるように頑張ります。」
「ん。えらいな。よし、じゃあ吸入しないとな。行くぞ。」
「げっ…。」
「げっじゃない。ほら、さっさと行くぞ。」
と、手を引かれて処置室に連れて行かれました。