ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第55章 不穏な予感
「ひなちゃんお疲れ様。立てるか?ひとりでパンツ履けるか?」
洗浄が終わって、椅子のスイッチを押しながら宇髄先生が言う。
「だ、大丈夫です…。」
と言ってカーテンを閉めてもらったものの、
あ…。
フラッ…
ドンッ!
痛っ…。
椅子から立ったら足元がおぼつかなくて、すぐそこの壁に思いっきり寄りかかってしまった。
シャッ___
「ひなちゃん大丈夫か!?」
宇髄先生がすぐにカーテンを開けて来てくれて、
「脚フラつくな。ちょっと待ってな。」
とかごに置いてあったわたしのパンツを手に取り…、
「俺の肩持って片足ずつ入れて。」
ってまるで小さい子にパンツを履かせるように手伝ってくれる。
…って、恥ずかし過ぎるよ!!
「だ、大丈夫です…!!自分で履けます…!」
「いいや。床に倒れて頭でも打ったら大変だ。ほら、早く足入れて。お部屋戻るぞ。」
と言われて、顔が熱くなるのを感じながら渋々パンツを履かせてもらった…。