ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第55章 不穏な予感
「ん。そしたら行こう。」
「ちょ、ちょっと…!」
そして、今度はひょいっとお姫様抱っこに。
「あ、歩けます…」
「無理だと思うぞ?脚に力入ってないからな。」
わたし今身長いくつだっけ?
143くらいになってたよね?体重も30kg超えたよね?
宇髄先生の大きな身体からしたら、小さい子を抱えてるようなもんなのかもしれないけど…
わたしもう高校生だよね??
「ぁ、歩けます…。」
「ん?だから無…。あ、そうか。五条先生がよかったか。悪いな、俺で。」
「ふぇっ⁉︎ 」
な、なんで、ご、五条先生がよかったかって…。
結局、宇髄先生はわたしを抱っこしたままどんどん歩いて行って、階段もスタスタ上がって、あっという間に病室へ連れてこられた。