ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第1章 プロローグ
始業式くらい、行きたいなってだけなのに…
玄関で靴を履いてたらあの人が来て、今日は朝から殴られた。
床に倒された時に受け身がとれたし、手で覆ってたから今日もなんとか顔は守れた。
お腹も背中もたくさん殴り蹴られた気がするけど、制服で隠れてるから誰にもバレずに済む。
「ハァハァ…ゔっ……痛ぃ……ハァハァ…ケホッ…ッハァ……」
玄関の外に蹴り飛ばされて、起き上がれないくらい身体が痛いけど、早く行かないとまた酷い目に遭う。
必死に体を起こして学校に行って、フラフラだったけど始業式にも間に合った。
でも、校長先生の話を聞いてるとき、
咳が止まらなくて胸が苦しくなってきて、視界がぼやけて、耳も遠くなって、息もできなくなって…