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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第1章 プロローグ

-五条side-




ピーポーピーポーピーポーピー………




「栗花落ひなのさん、13才です。学校で始業式の最中に倒れたとのこと。意識はあるようですが呼びかけには応じません。喘息による発作と思われます。」




…つゆり、ひな…の……?




「了解。みんな急ぐぞ!バイタル確認してライン取って!」



「ハァハァ……ハァハァ………」



「ひなのちゃーん!…ひなのちゃーん!!わかるかなー?病院だぞ。わかったら手握ってお目目開けてー!」




呼びかけに応じてるのか、ひなの目が微かに開き指もピクッと動いた。

ただ、呼吸がちゃんとできてなくて、意識がどんどん遠のいている。




「…ハァハァ…ハァハァ、ゲホゲホッ…ハァ、ゲホッ…………」



「しっかりしろ!寝るな!ちゃんと呼吸して!!」



「…ゲホッ、ハァハァ…ゲホゲホッ、ハァハァ、ハァ、ァ…………」



「ひなのちゃん!…ひなのちゃん!!……ひな!!」










そして、ひなは完全に意識を失った。


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