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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第7章 ひなのを襲う恐怖②

-ひなのside-




「あ、ひなちゃん!! 気がついた?」




また随分と眠った気がする。

重たい目を開けるとまこちゃんがいた。



やっぱりあれは夢だったのか…



まこちゃんを見てなぜかすごくホッとした。




「ま…ハァ…こ…ちゃ…ハァ…ハァ……」




あれ、なんかしゃべりにくい。口になんかある。




「ん?ひなちゃん苦しい?ちょっと待ってね。先生呼ぶね。」




ぼーっと天井を見つめてると、ガラガラと扉が開いて五条先生が入ってきた。




「目覚めたか?マスク外すぞ。」




と、口にあった酸素マスクを外してくれて、




「苦しくないか?」




…コクッ




「胸の音聴くぞ。」




ビクッ…



まこちゃんに病衣をめくられて、五条先生が聴診する。

この感じ久しぶり…




「なんでベッドから落ちてたんだ…?」




え、わたしベッドから落ちてたの…?




「どんな夢見てたんだ。夜まで寝るなって言っただろ。」




あ…、そうだ…

わたし、夢見たの。あの人の夢を。



また殴られた。死ねって言われた。



そう、それでもう苦しいから、死んだほうがいいって思って…。




「はぁ…。今は15時だ、夜まで寝るなよ。」




そう言って、五条先生は出て行った。


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