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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第59章 まだ始まらない恋の始まり

-五条side-




〜小児科医局〜




工藤「五条先生、大丈夫?」



神崎「わかっててもショックだったんでしょ?ひなちゃんのこと。」




…図星だ。



ひながアイツに強姦されたことなんてもうわかってた。

ひなには一切聞かなかったが、生理で倒れて手術になったあの時、誰がどう考えてもそういうことだった。

でも、ひなの口からいざ強姦の事実を聞くと、ひなの恐怖や苦しみが鮮明に伝わってきて、胸が苦しくて仕方ない。




「大丈夫です。今、1番辛いのはひななんで。ただ、心も身体も、良くなったと思ったら何か起きるし、過去に引き戻されもする。後にも先にも、ひなには辛いことばかりで俺は何もできなくて。これからもひなにどうしてあげたらいいのか。幸せにできるかなって。」



宇髄「あのなぁ、五条。お前がそんなこと言ってどうすんだ。ひなちゃんのこととなると、本当になんでそうなるんだ。」



藤堂「何もできないどころか、悠仁はなんだって出来るし、してあげてるでしょ。身体は俺たちでも治せるけど、ひなちゃんの心を癒せるのは悠仁だけだよ。ひなちゃんの特効薬は悠仁だからね。」



神崎「さっきだって、口では嫌と言いながら、五条先生から離れられなかったよね。これからもそばにいてあげるだけでいいんじゃない?」


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