ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第59章 まだ始まらない恋の始まり
「もちろん、ずっとそばにいます。この手から二度とひなを離しません。でも、ひなを幸せにしてあげたいのに、その自信がないんです。ひなの過去の威力があまりにも強くて、そんなのどうでも良くなる楽しい未来にしてあげられるのかって…。」
藤堂「だからね、悠仁。そんな難しく考えなくていいの。悠仁はひなちゃんのそばにいるだけでいいんだってば。あの子にとってそれが幸せなの。あとは、ありのままの悠仁でいい。ほら、悠仁のこと大好きって言ってたでしょ?笑」
工藤「あ!さっきのそれ!俺もうドラマ見てる気分だったんすよ。ひなちゃんが大好きって言って、五条先生も好きだって返してて。2人の恋が動き出す瞬間が…!と思ってたのに、あれ〜?って。笑」
神崎「だって、ひなちゃん自分で大好きって言ったことたぶんわかってないよ笑。でも、だからこそ、本心なんだよね。無意識で大好きなんて言っちゃうくらい、五条先生が好きなんだよ。」
宇髄「最後に待ってって言ってたのは、五条が本当に好きって言ったのか確認したかったんだろうが、ひなちゃんのことだ。朦朧とする中で聞いた好きって言葉は、起きたら忘れてるかもしれんな。プロポーズはお預けか。」
藤堂「俺がいいとこで止めちゃいましたね。笑」
「当たり前ですよ、息もまともにできないあの状態だったんですから…。みんなして何言ってるんですか…。」
工藤「まぁ、喘息に貧血に風邪にストレスに、これだけ重なってるんだもんな。間違いなく長引くし、ちょっと気引き締めておかないとな。」