ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第60章 治療再開
コンコンコン___
「ひなちゃん、おはよう。」
「おはようございます。」
「お、ひなちゃん昨日より食べれたね。えらいえらい。」
朝の回診の時間、今日はお粥を半分食べれたから、藤堂先生が褒めてくれてうれしい。
「お熱もないね。よし、もしもししようか。すぅはぁーしてね。」
熱が出てる間、わたしが弱りすぎてたせいか、先生たちはみんな小さい子に話すみたいな言葉遣いになってた。
藤堂先生、まだそれが抜けてないみたい。
「うん、胸の音も綺麗になってきたね。身体はどう?まだフラフラする?」
「うーん、ベッドから降りる時とかに少しだけ。でも、じっとしてれば大丈夫です。」
「そっか。体力が落ちちゃったからね。それに貧血もすぐに治せないから、また少しずつ頑張ろうね。」
「はい。」