ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第60章 治療再開
「治療のことは宇髄先生と藤堂先生に聞いたぞ。本当によく頑張った。えらかったな。もうお腹治ってるからな。」
って、空いてる手でお腹も撫でてくれた。
「これでもう退院できる?」
「そうだな〜…、ひな喘息と貧血がまだ少しあるから、すぐは無理だ。…家、早く帰りたいんだな。」
コクコクコク…
「家がひなの帰りたい場所になってうれしいんだけど、体重もかなり落ちてるし、しっかり食べて体力つけてからじゃないと、またすぐ入院になっちゃうから。それは嫌だろ?」
「もう入院したくない…」
「だろ?だから、今は焦らずしっかり治してから退院しよう。な?」
「はい…」
「ん。今まだ朝の6時だ。朝ご飯までもう少し寝られるか?」
「五条先生、一緒にいてくれる…?」
「あぁ。ここにいるから、目閉じてごらん。」
そう言って、布団の上から肩をトントンしてくれて、わたしは幸せな気分でまた眠りについた。