ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第62章 4年に一度のBirthday…
写真撮影が終わって、花火の火も消えて、お待ちかねのデザートタイム。
「こんな素敵なサプライズがあったなんて。五条先生、本当にありがとうございます。」
「こちらこそ、ひなの大事な誕生日をお祝いできてうれしいよ。ありがとうな。16歳、本当におめでとう。」
今日は何度もおめでとうって言われるけど、その度に照れちゃって仕方ない。
わたしは少し照れ笑いしながら、もう一度五条先生に、
「ありがとうございます…//」
と言うと、
「ひな、今日はもうひとつ伝えたいことがあるんだ。」
って、五条先生が。
「伝えたいこと…?」
「あぁ。誕生日のおめでとうは伝えたけど、まだもうひとつ、ひなに伝えたいことが残ってる。」
五条先生はすごく真剣な顔してる。
いつも以上に真っ直ぐな、綺麗な瞳に見つめられてる。
今日はわたしの誕生日。
おめでとうの他に、五条先生が伝えたいことって…