ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第62章 4年に一度のBirthday…
「俺はずっとひなに会いたかったんだ。ひなと離れてから、どうしてるのかずっと気になってた。ひなが運ばれてきた時はあまりにもボロボロでショックだったけど、また会えて本当に嬉しかった。だから、傷ついた心も身体も俺が治す、ひなのこと一生守りたい。って思った。」
2人だけの空間に、五条先生の落ち着いた声が響き渡る。
さっきから胸がドキドキしてパニックなはずなのに、今すごく大事なところだって不思議と冷静な自分もいて、わたしは五条先生の瞳を真っ直ぐに見つめたまま、五条先生の言葉をひとつひとつ受け取った。
「一生守るって言っても、ひなが大人になって好きな人でもできれば、俺は陰で見守ることになると思ってた。でもひなと一緒にいるうちに、ひながかわいくて愛おしくて、誰にも渡したくない、俺がずっとそばにいたいって、そう思うようになったんだ。」
「五条先生……」
「俺と付き合ってくれないか。もちろん、将来的には結婚も考えてる。恋人として、これからもずっと、俺のそばにいて欲しい。ひなのこと、守らせて欲しい。」