ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第62章 4年に一度のBirthday…
返事は決まってる。
というより、最初からひとつ。
その返事をしたいのに、うれしくて夢みたいで信じられなくて、込み上げる涙のせいで声が出ない。
「わたしも……五条先生とずっと一緒にいたいです…。そばにいて欲しいです。よろしくお願いします…グスン」
涙でぼやけちゃうけど、五条先生はとっても嬉しそうに、少しホッとしたように、優しく微笑んでくれてる。
「よかった。ひなにフラれたらどうしようかと。笑」
そう言いながら、再び席を立ってわたしの隣に来て、
「ほら。かわいい顔、もう汚すなよ。」
ってハンカチで優しく涙を拭いてくれた。
「五条先生…わたし、五条先生が好きです。大好きです…。」
「俺も。ひなが大好きだぞ。」
好きという言葉をどうしても伝えたくて、恥ずかしいけど伝えてみた。
わたしをぎゅっと抱きしめながら、五条先生も好きって、はっきりと確かに"ひなが大好き"って言ってくれた。