ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第62章 4年に一度のBirthday…
それから少しして、学年末テストも無事に終わり今日は定期健診の日。
午前授業に切り替わった学校終わりに、病院へやって来た。
「ひなちゃん、こんにちは。」
「藤堂先生、こんにちは。」
診察室に入れば、安定のキラキラ王子、藤堂先生。
「なんか、今日のひなちゃんいつもと雰囲気違うね。」
「え?そうですか?」
「うん。一気にお姉さんっぽくなったよ。」
「あ、今日リップつけてるからかな?」
「かわいいね。五条先生センスいいよね。」
えぇっ!?
「なな、なんで知ってるんですか…。」
「僕、主治医だから。」
いや、絶対そういう問題じゃないでしょ…
「好きな人わかったら教えてって言ったのになー。ひなちゃんまた約束守ってくれなかったー。」
うぅ…、その言い方は告白されたことも全部知ってる感じ…。
黒柱はもうみんな知ってるんだ。
わたしのことは全部知ってるんだ。
「それじゃ、五条先生じゃなくて悪いけど、聴診させてくれる?」
「も、もちろんです…。むしろ、五条先生の方が恥ずかしいです。」
「ははっ。」
と笑いながら聴診されて、その後はいつもと同じように、血液検査やレントゲン、心電図などをして終了。
結果は特に問題なし。
貧血だけまだ数値が良くないみたいで、いつものお薬が処方された。