ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第66章 内科病棟
そして、あっという間に夕食の時間も終わって、藤堂先生が新しい薬を持ってやってきた。
藤堂「ひなちゃん、こんばんは。ご飯食べた?」
「はい。たくさん食べました。五条先生に見張られてたので…」
五条「んぁ?」
ギクッ…
余計なことを言ってしまった。
なんでこう思ったことがすぐ口から出ちゃうのか…
「ごめんなさい。心の声が…」
藤堂「はははっ。たくさん食べられたなら何より。今日は五条先生と1日一緒にいられて、ひなちゃんよかったね。」
「ぁ、はい…//」
ずっと一緒にいれたのは本当にうれしかったから思わず照れちゃう。
藤堂「そしたら、お薬飲もうか。」
と藤堂先生から説明を受けて、薬を受け取った。
今夜から試す新しい薬。
貧血の薬はいくつかあるけど、他の薬が合わないことは既にわかってる。
だから、もしこれがダメだった時はもう飲める薬がないって。
そしてそうなると、注射することなるんだって。
薬を飲むのも嫌だけど、注射なんて絶対やだ。
この薬がどうか身体に合いますようにと、祈りを込めて飲み込んだ。