ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第66章 内科病棟
「悠仁、本当に帰らなくて平気?」
「えぇ、大丈夫です。ありがとうございます。朝、更衣室でシャワー浴びてそのまま仕事入ります。」
「うん、わかった。悠仁も無理しないようにね。点滴は朝までゆっくり落とすし、見回りは来ないように伝えとくから、悠仁も少しは寝なね。」
「はい、ありがとうございます。お疲れ様です。」
そして、藤堂先生が医局に戻り、ひなと2人になった病室で、
「スー……スー……」
ほんと、赤ちゃんみたいな顔して寝てるな。
……かわいい。
静かに寝息を立てながら、腕の中で眠るひなが愛おしくて、しばらくそのままひなを抱いてた。
それからそっとベッドに降ろし、椅子に座って壁にもたれ、ひなの頭を撫でながら俺も静かに目を閉じた。